仮想通貨トレーダーのムルソーです。
今回は、まだまだアツい、仮想通貨マイニングについてのお話をします。
仮想通貨のマイニングとは?
では、マイニングとは何かをご説明します。
一言で説明すると、ブロックチェーンに新たにブロックを追加する作業のことです。
ブロックチェーンのネットワークは、その取引が正しいモノかを日々確認しなくてはいけません。
しかし、その作業は複数のコンピュータが必要なのです。
なので事業者は、専用のソフトを使用し、その作業に協力してくれる人を募集してます。
そして協力してくれた人に報酬として仮想通貨を渡しているのです。
そのブロック作成の作業のことを「マイニング」、その報酬として仮想通貨を受け取る人のことを「マイナー」と呼びます。
マイニングをするには、マイニングマシンが必要
マイニングに特化したPCのことをマイニングマシンと呼ぶことにします。
僕も友人と協同してマイニングマシンを制作しました。それを動かし、今では10日に1ZEC(ジーキャッシュ)はマイニングしております。
制作費用は、おおよそ70万円ほど。昨年の8月くらいから始めており、何度か改良を施しましたが、そろそろパーツ代の元が取れそうです(平成30年1月現在)。
ちなみにパーツ代は減価償却しようと思ってます。
※減価償却とは
数年つかわれるモノを所得した際にかかる費用を、数年にわたって長期間費用配分すること。
つまり、マイニングマシンを買うのにかかった金額分、税金で控除する、差し引いてもらう、ということです。
今回は、僕らが制作したマイニングマシンのお話をします。
マイニングに適したPCについて
マイニングマシンにはビデオカード(グラフィックカード:グラボ)の性能がものを言います。逆にCPUやメモリの性能はさほど問題になりません。
各パーツの選定は、普通の自作PCとは基準が異なるので注意が必要です。
GPUは、マイニングにおいて最も重要
最重要パーツ。
RADEONかGeForceの2強となっている。
玄人志向 ビデオカードGEFORCE GTX 1060搭載 GF-GTX1060-6GB/OC/DF
僕らは、グラボではジーフォースを推しており、いずれ全てのグラボをジーフォースに替えようと考えてます。
しかし、マイニングというとラデオンが人気ですね。
なぜラデオンなのか。その理由を話します。
昔、といっても今年(平成29年)三月くらいのことです。ラデオンのRX470とRX480というのがありました。
RX470で29のハッシュレート。本体価格は17000円。
一方、RX480は30のハッシュレート。本体価格は20000円。
(※ハッシュレートとは、計算速度のことと理解してもらえば良いです。それがどれ程の数値かが、マイニングでは重要となる)
そして、RX470とRX480の次に登場したのが、RX570と、RX580です。
本体価格ですが、マイニングブーム前は25000円くらいで売ってました。
ハッシュレートは二つとも30ほど。
では、RX470とRX480の対抗馬となるジーフォース、GTXのパーツの詳細を見ていきます。
GTX1060 本体価格3万円。ハッシュレート25
GTX1070 本体価格4万5千円。ハッシュレート29
ハッシュレートに対する初期投資は、ラデオンより高いと思います。
当然ながら、マイニングでは、報酬として受け取れる仮想通貨の量が大事となるので、この二つを比較すれば、「ラデオンがジーフォースより有利」という話になったのです。
結果としてラデオンは品薄となり、今はRX570、580は35,000円から40000円の値上がりを見せた。
そんな現状ですが、「それでも初期投資はGTXよりはマシ」とみなされているのか、相変わらずラデオンの買い占めは続いてます。
マイニングでは、「ラデオンが有利」という言葉が一人歩きしてます。
消費電力はラデオンのほうがでかいのですが、初期投資に対する回収率は、ラデオンのほうが優れてくる。
さて、先ほどもお話しましたが、RX570の対抗馬はGTX1060となります。
どっちが性能良いかといったら、ハッシュレートは別として、パソコンとしての性能はジーフォースが上なんです。
ラデオンは昔から人気がないですからね。マイニング以外に使い道がないんです。
。
そこで
再利用先として、消費電力、パソコンとしての性能が上なジーフォースを今のうちに買っておこう、と思ったのです。
安くないラデオンには価値がないし、将来性は期待できないですからね。
マザーボードは、マイニング的にはスロット数で決まります
PCI-Eのスロットが多いもの。x1で構わない
最近はマイニング用のマザーボードも出ているので、それを購入す
ASRock Intel H110 チップセット搭載 ATX マザーボード H110 PRO BTC+
12本のPCIe x1と1本のPCIe x16をもつASRockらしい"変態"マザー。
最大で13本のグラボをさすことが可能。
(ただし、ドライバの問題で、RADEONだけだと8本までしか
現在、対応ドライバを開発中とか。現状でこのスペックを活かすこ
あと、こちらもオススメ
BIOSTAR ULTRA PRO CRYPTO-MINING マザーボード TB250-BTC PRO
その他のパーツについて
ほかにも、メモリや電源、取り付けるのに買った板とか色々あります。
詳しくは、コチラの記事でまとめてありますので、よろしければご参考ください。
電気代がとにかくかかるマイニング
ここまで、マイニングを推しておいて、こういうのも何ですが、日本は電気代が高いので、マイニングには向いていない、と言われています。
電気代も、マイニングを始めてかなり上がってしまいました。
先月なんて32000円もしました。たかい。
ですが、マイニング報酬として手に入る仮想通貨の合計額は、電気代などを優に超えてます。
ちなみにマイニングに向いているのは、気温が低めのロシアや北欧諸国、そして電気代の安い中国やサウジアラビア、と言われています。
特に中国では、ビットコインマイニング用に土地を借り、そこに大きな工場を立てて、中にはマイニングマシンを設置。そこで大掛かりなマイニングを行っているようです。
国内でもクラウドマイニングのサービスを展開しようとしている大手企業が出てきていますね。
そういったところも、マイニング場所は海外に飛んでると思います。
さて、ここで少し気になったんですが、クラウドマイニングってお得なんでしょうかね?
僕らの場合、マイニングマシンは必要経費として計上するので、数年かけてマシン代は戻ってくるのですが...
それを踏まえても、クラウドマイニングはお得なのかどうか。
やってる人や、詳しい人がいたら、是非お話を伺ってみたいですね。
まとめ
今回、マイニングについてのお話をさせていただきました。
内容をまとめます。
- 仮想通貨をマイニングするには、マイニングマシンが必要。
- マイニングマシンでは、グラボの性能がモノを言う。
- マザーボードは、スロット数の多いモノを選ぶと良いだろう。
- 電気代はかかりますが、それ以上の仮想通貨が手に入ります。